有機中間体: ホルムアミド

1.有機合成のほか、分析試薬、溶媒、軟化剤として使用されます。
2.イミダゾール、ピリミジン、1,3,5-トリアジン、カフェインの合成原料として、またアクリロニトリル共重合体の紡糸やプラスチック製品の帯電防止コーティングの溶剤として使用されます。
3.ホルムアミドは、活性な反応性と特殊な溶解性を有しており、有機合成原料、紙加工剤、繊維工業用柔軟剤、膠用柔軟剤、米のアミノ酸含有量分析用試薬などとして使用されます。有機合成における用途の大部分は、農薬、染料、顔料、香辛料、添加物だけでなく、医薬品にも当てはまります。また、優れた有機溶剤でもあり、主にアクリロニトリル共重合体やイオン交換樹脂の紡糸、プラスチック製品の帯電防止または導電性コーティングに使用されます。その他、クロロシランの分離や油の精製などにも使用されます。ホルムアミドは3つの水素原子を含むほか、脱水、CO除去、アミノ基の導入、アシル基の導入、環化など様々な反応を起こすことができます。環河を例に挙げてみましょう。マロン酸ジエチルはホルムアミドで環化し、ビタミン B4 の中間体 4,6-ジヒドロキシピリミジンを生成します。O-アミノ安息香酸はアミドで環化して、抗不整脈ピロリンである中間体キナゾロン 4 を生成します。3-アミノ-4-エトキシカルボニルピラゾールはホルムアミドで環化し、キサンチンオキシダーゼ阻害剤アロプリノールを生成します。エチレンジアミン四酢酸はホルムアミドと環化し、抗がん剤エチイミンが得られます。スルホンアミド薬の中間体である 5-メトキシ-4,6-ジヒドロキシピリミジン 二ナトリウムは、マロン酸メトキシメチルをホルムアミドで環化することによって得られます。
4.イオン化溶媒。ペーパークロマトグラフィー開発剤。膠用の柔軟剤です。繊維業界向けの柔軟剤。ギ酸塩と青酸の製造。